新卒爆速退職者の人権は如何に

私は一昨年の3月に四年制の大学を卒業した。関西の所謂"Fラン大学"と呼ばれる場所ではあったが、何はともあれ「大卒」というカードを、奨学金という体の良い借金を約400万円ほどこさえながらも私は手にしたのだ。

そんな私が大学を出る際にもらえる一度きりのレアカード「新卒」を使い新卒採用の枠に入社したのは、日本が誇るジャパニーズ・カジノ、パチ屋だった。 当時の私はキラキラと煌びやかな演出で魅了し、脳の神経を焼きにくるパチンコ台に夢中になっていた。そのために週に2、3。いや、8回はホールに足繁く通っていたのだ。そしてその度に思っていた。「パチ屋のスタッフって歩き回ってお辞儀するだけで楽そうやな、無限にできるやん。」と。

この時のことを考える度に当時の自分を殴り倒したくなるのだが、2021年卒用のマイナビ求人をいつものようにハンドルを握り玉を弾きながら眺めている時にパチ屋の求人が目に入り、脳死でエントリーをしていた自分がいた。だって他の求人より楽そうやったし。

今回の本題はパチ屋の話ではないので省略するが、数回の面接を経てめでたく内定をもらい、ホールスタッフとして(治安悪めの)田舎の方の店舗に配属となり、その2ヶ月後には退職をしていた。原因としては、自分のメンタルの弱さだ。全然挨拶無視とかされた。

それからダラダラとフリーターを続け、早1年半が経ってしまった。世界各地でパンデミックが起こったりしていて中々に動きづらい状況が続いたりもしたし、時期が悪かったと言い訳をすることもできるが結局それで貴重な20代前半を使い切るのも勿体無い。ということで再度就職活動をするのだが、前述の通り幾分私には自己肯定感、メンタルの強さというものがなく、我武者羅に落ちまくりながら面接に挑み続ける気力、体力はなかった。

ということで何か後ろ盾になるものはないか。一応大学在学中に3D CADの資格はとっていたものの、父に薦められてなんとなく勉強しなんとなく合格したものであまり面白いとも思えなかった。そんな私が目をつけたのがITの世界だ。中学生の頃にネットにのめりこみ、さまざまな面白Flashを保管してあるホームページを漁り、自分も自分のコンテンツを作り発信しようと思い立ち、自作の(正確には色んなところから色んなものをパクったような)漫画をうpするためにHTMLをかじり、ジオシティーズのサーバを借りた経験があるENO(エリート・ネット・オタク)の私だ。IT業界を志望などすれば引く手数多に違いない。結局私のHTMLは文字化けがひどく、私のコンテンツが陽の光を浴びることはなかったが。

こうして昔からパソコンやネットに触れるのが好きだったこともあり、私はエンジニアへの道を志望するようになっていた。パソコン上とかで何かしらエラーがあって、その原因の可能性をしらみ潰しに探すのが好きだった。

しかしそんなことを言ったところで、実務経験やプログラム経験はないので、足がかりとするべくやはり資格を取得することにした。情報系の資格の数は膨大だ。民間資格なども含めると把握することが困難なほどに。しかし私の資格を取得する目的は就職、つまり多くの人が認知していて、国が価値を保証している国家資格を取るべきだと判断した。目指すは基本情報技術者試験、情報系国家資格カーストでは下から二番目だが、未経験で受かるのは割と難しいらしい。

春と秋の年2回チャンスがあり、2022年春期に受験することになった。結構勉強をしたつもりだったが、1点足りず不合格となった。忸怩たる思いだったが、このまま挫折しては本当に何者にもなれない。

次回の2022年秋期試験で再受験。復習はもちろん、前回ではカバーしきれなかった範囲も何度も勉強した。結果は合格ラインを1割以上上回っての合格。箔がついた、というのは言い過ぎかもしれないがこれで少しは胸を張って就職活動ができる。

ーーーと思っていたが、就職活動、いざとなると不安で不安で仕方ない。「新卒でパチ屋?(笑)2ヶ月で退職(笑)あー、それでやっぱりエンジニアになりたいんだ。まあ頑張ってね、お祈りしてます(笑)」とか言われそうで。どうやら長いフリーター生活で、私のメンタルはぬるま湯の温度に慣らされてしまったらしい。

そこで、あまり良い噂を聞かないがエージェントというものに頼ってみることにした。というか本当はエージェントの話をするためにわざわざはてなブログを始めたのに、ここに辿り着くまでに既に2000文字弱も使ってしまっている。話が冗長すぎた。

疲れてきたので本来この記事で書くつもりの内容は次回に持ち越すことにする。ちなみにこのブログは一旦は就活の話がメインになりそうです、こういうこと最初に書いとけよな。

暇なので多分近いうちに書けるだろう。新卒爆速退職者の人権は如何に。それでは。